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利益が出ているのに、なぜお金がないのか(8)
名古屋の税理士の大矢芳敬です。
なぜ、「利益が出ているのにお金がない。」
という事態が起こるのかについて、
前回まで説明してまいりました。
くどくどと書いてきた内容は、結局、
@お金の替わりに、他の資産が増えた。
Aお金が減った分、負債も減った。
のふたつだけです。
(1)〜(5)は@に該当し、(6)と(7)はAに該当します。
「黒字=お金が増える」「赤字=お金が減る」
というイメージはありませんか。
確かに、そのイメージは間違ってはいません。
しかし、お金が減った原因は、
何も「赤字」だけとは限らないのです。
他の資産に取って替わっただけ、
ということがあり得るのです。
家計で言えば、先月よりも今月の預金残高が少なくなれば、
今月は赤字ということになるでしょう。
しかし、例えば預金残高は減ったけど、
減った以上にトヨタの株が増えたとしらどうでしょう。
トヨタの株を売りさえすれば預金は増えるので、
それほど赤字という感覚は強くないのではないでしょうか。
会計の世界では、こういった場合、
キャッシュフローは赤字ですが、
儲けを表す損益は赤字とは考えないのです。
また、お金が減った原因は、
借入金が減ったという場合もあります。
家計で言えば、住宅ローンの返済を月々の返済とは別に、
繰り上げ返済したらどうでしょう。
預金の減少以上に繰り上げ返済をすれば、
やはり赤字という感覚は薄れるのではないでしょうか。
このように、必ずしも「黒字=お金が増える」
とは限らないということなのです。
利益が出ているにもかかわらずお金がないという状況は、
ひとつの要因だけではなく複数の要因からなることが多いので、
今まで説明してきたことのように単純なものではありません。
しかし、それらの組み合わせにすぎないのです。

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