例えば8万円で仕入れて、10万円で売るつもりでいたのに、
価格が暴落して6万円でしか売れなかった場合、
2万円の赤字です。
消費税率が30%の場合どうなるでしょう。
10万4千円で仕入れて、7万8千円で販売しましたので、
2万6千円の赤字です。
しかし、消費税を1万8千円預かって
2万4千円払っていますので、
差額の6千円が還付されます。
すると、赤字は2万円ということになります。
このように、預かった消費税よりも
支払った消費税の方が大きければ、
税金は還付されますので、
消費税導入前と赤字の額は変わりません。
一方、前回説明したように、課税商品を8万円で仕入れて、
非課税商品を10万円で売った場合、消費税導入前は、
8万円で仕入れて10万円で販売しますので、2万円の利益です。
ところが、消費税が導入されると、10万4千円で仕入れて、
10万円で売ることになるので、4千円の赤字となります。
預かった消費税が0円で、
支払った消費税が2万4千円ですので、
2万4千円還付されれば、2万円の利益となり、
消費税導入前と変わりません。
ところが、非課税商品を販売するために仕入れた
課税商品の消費税2万4千円は、
預かった消費税から引いてもらえません。
支払った消費税2万4千円は、
お店が丸々負担しなければならず、
売れば売るほど赤字が増えるという仕組みです。
こんなバカな話はないと、私は思うのですが、
税金を集める人達は全く問題にしていません。


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