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利益が出ているのに、なぜお金がないのか(6)
名古屋の税理士の大矢芳敬です。
利益が出ているのにお金がない、
という事態がなぜ起こるのか。
今回も、その要因のひとつをご説明します。
それは、「借入金が減っている」ということです。
もともと現金が500万円、
借入金が300万円あったとします。
商品を200万円で仕入れて現金を支払いました。
そしてその商品を300万円で売り、
現金を受け取りました。
その後、借入金300万円を全額返済しました。
さて、現金はどうなったかと言うと、
500万円あったはずのものが、
300万円になってしまっています。
だって、200万円の商品を現金で仕入れた時点で
現金は300万円になりましたが、
300万円で売って現金を受け取ったので、
現金は600万円になりました。
しかし、その後借入金300万円を返済しましたので、
現金は300万円になりました。
もともと500万円のお金があったのに、
300万円になってしまったので、大赤字です。
しかし、これも会計の世界では、大赤字とは言いません。
なぜなら、商品に関しては、
200万円で仕入れて300万円で売っていますので、
100万円の利益が出ています。
一方借入金に関しては、300万円を返済した結果、
現金は300万円減少しました。
でも借入金も300万円減少しました。
この借入金の返済は、経費や損失とは考えません。
確かにお金はなくなりましたが、
支払わなければならないお金もなくなりました。
したがって、損はしていないのです。
このように、
借金をしてお金が増えたからといって収入としないかわりに、
借金を返してお金が減ったとしても、経費や損失にはしません。
あらためて利益について考えてみると、
商品を販売した利益は100万円です。
借入金の返済は利益に影響がありません。
したがって今期の利益は100万円と言うことになります。
現金は500万円から300万円になりましたが、
その代わり返すべき借入金が300万円減少しました。
現金は200万円も減っていますが、
借入金はもっと多い300万円も減っていますので、
100万円の利益が出ていると考えるのです。

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